未経験でもできる少額投資日経225マイクロ先物のシストレ

極限の集中状態が人を無心にする

Center of Gravity.

単に「重心」と訳してしまえば、それで終わりですが・・・

この言葉には、それ以上の何かを感じます。

重力は引力によるものであり、

その引力は、地球の質量が発生させているものです。

決して目には見えませんが・・・

確実に実在している絶対的な力です。

重力の中心。

地球の中心を身体で感じ取ることは、

地球とひとつになるということであり、

宇宙とつながるということではないでしょうか。

Center of Gravityには、そういった深みを感じます。

相場を支配しているのも、重心です。

売りと買いの重心がバランスするラインによって、

相場が形成されているのです。

エコノミーは、

目に見えるものだけに囚われています。

しかし・・・

この宇宙を支配しているものは、

目に見えない力です。

引力、

波動、

オーラ、

磁力、

想像力、

確率、

運・・・

数え上げればキリがありません。

私は、

こういった目に見えない力だけを見ています。

目に見えるものには、

全く興味がありません。

力関係の次元が違うからです。

釣り合っているとき「バランスを保っている」といいます。

バランスを保っている状態を、単に「バランスしている」ともいいます。

このバランスした石を、

じっくり時間をかけて、眺めてみてください。

この光景に、あなたは「何」を思いましたか?

あるいは、何をイメージしましたか?

おそらく多くの人が、

「崩れる姿」をイメージしたはずです。

なぜなら、

「今にも崩れそう」という不安を与えるほどの「繊細さ」を秘めているからです。

世の中の物事は全て、バランスで成り立っています。

バランスしないものは、存在できません。

バランスすることで、存在しているのです。

金融市場、世界情勢、自然界、全てがバランスの上に成り立っています。

通貨、株、商品、サービスに値段が付くのは何故でしょうか?

需要と供給がバランスするからです。

両者の数量が一致したときに初めて、値段が付くのです。

そしてバランスとは「静止」を意味します。

バランスした瞬間、全てのものごとは「静止」します。

もっと正確に言えば、

「静止」ではなく「動きながら止まっている」状態です。

「動くこと」と「止まること」が同時に存在することは矛盾します。

しかし世の中の原動力は、全て矛盾です。

世の中をじっくり見渡してみてください。

「動いているのに止まっている」ものに溢れているはずです。

例えば「明鏡止水」と言われる境地。

心が澄み切り、その水面が鏡のように静止している状態をいいます。

ここでいう「止水」とは、

静止しているかのようで、実際には動いています。

湖の水面は止まっているかのようで、水は常に動いているのです。

水は固まると氷になります。

氷も「静止」しているように見えて、

実際には分子レベルで動いているのです。

温度が上がり分子の動きが活発化すれば、氷は解けて再び水へ戻ります。

マクロでもミクロでも、同じこと。

全てのものごとは、

バランスしなければ存在できないのです。

南極の氷床は1年で10cmずつ分厚くなります。

そして、その氷床の厚さは2000メートル。

およそ2万年の歳月をかけて形成されたことになります。

こうした氷床も今、温暖化によって徐々に削られているようです。

世間では温暖化を騒いでいるようですが、それは単なる人間の過信でしょう。

自然の力を前に、人間の叡智など無力に等しいのです。

地球の行く末を人類に心配されずとも、

地球は今後50億年、存在し続けます。

地球という星は、1つの生命です。

温暖化で数℃上昇したところで、

地球が風邪をひいて微熱を出している程度の話です。

氷床が崩壊し、南極の面積が減少したところで、

氷河期が訪れれば再び氷床は拡大するでしょう。

騒いでいるのは、人間だけ。

地球にとっては、何も問題ではないのです。

氷床が崩れることで、地球のバランスが崩壊しているのではありません。

氷床を解かすことで、地球がバランスしているのです。

人間も運動すれば体温が上がり、汗をかきます。

汗によって体温を下げるのと同じことです。

温暖期も氷河期も、

地球にとっては単なる生命機能に過ぎないのです。

ところで、

地球という生命の上には、およそ900万種もの生命体が活動しています。

そして、

これら生命には「食べる」という本能がプログラムされています。

命を維持するためです。

900万種もの食物連鎖が、バランスしているのです。

温暖化が進行すれば熱帯雨林も消滅し、

行き場を失った生命は絶滅に追い込まれるでしょう。

今後数年で、数え切れないほどの種が絶滅するはずです。

しかしその一方で、新種も誕生するでしょう。

あるいは、種の絶滅によって、

別の種が異常発生するかもしれません。

生態系のバランスが崩れるのです。

しかし、

これも正確に言えば、バランスが崩れているのではありません。

生態系が崩れることで、バランスしているのです。

食物連鎖とは、900万種の弱肉強食という世界です。

強き者は食べ、弱き者は食べられる世界。

それはまさに、相場そのもの。

「食べる」というのは、本能です。

命を奪う側に悪意はありません。

食べなければ、食べられるからです。

食うか、食われるか。

それが自然界の掟であり、相場の掟です。

ところでバランスとは「計算」することが可能です。

コンピューターがこのまま進化を続ければ、

やがて地球そのものをシミュレーションする時代が訪れるでしょう。

この建物は中国のCCTVですが、

2つのL字ブロックを空中で繋げた大胆なデザインが目を奪います。

よく見ると、外壁を覆うメッシュの密度が異なります。

バランスできないものは、必ず弱い部分から崩壊します。

それは建物も同じこと。

大きな力が作用する部分のメッシュを蜜にすることで、

その弱点を補っているのです。

絶妙なバランスの裏に、緻密な構造計算が垣間見えます。

缶の飲み口は、なぜ非対称なのでしょうか?

偏らせることで、そこに力を集中させるためです。

ワザと、弱点をつくっているのです。

仮に、左右対称だったらどうなるでしょうか?

缶が開けられないという苦情が殺到するはずです。

弱点があることで、

小さな力で簡単に缶を開けることができるのです。

わざとバランスを崩すという発想です。

負組のトレードシステムには必ず弱点があります。

確率の波が、容赦なく弱点を襲うのです。

バランスとは、おそろいほどに繊細です。

負組のトレードシステムには、繊細さの欠片もないのです。

一流の料理を見ても、それは明らかでしょう。

甘味、酸味、塩味、苦味、旨味、それら全てが絶妙に調和し、

そこへ更に、

視覚や嗅覚がはたらき、バランスするのです。

そして、

完璧にバランスしているものには、感動が伴います。

一流のシェフが果たして、バランスを計算で導いているでしょうか?

石を積み上げる人間が、バランスをいちいち計算しているでしょうか?

そこにあるのは「理論」ではなく「感覚」です。

計算では導くことのできない究極の領域では、

理論以上に「感覚」が優先されるのです。

それが、超一流です。

言葉にすることはできません。感覚です。

負組トレーダーは例外なく理論武装へ走ります。

システムを理論式で塗り固め、安心するのです。

相場とは、自然そのもの。

少なくとも現代のコンピューターでは、

自然界を数式で解くことはできないのです。

それにも関わらず、

多くのトレーダーは相場を数式で解こうとしています。

完全に、無駄な努力です。

努力する方向が間違っているのです。

確率という目に見えない力。

自然界にもともと存在する力に目を向けない限り、

答えには永遠に辿り着けないでしょう。

自然界は、それほど偉大なのです。

生態系の変動を予測したところで、無意味でしょう。

あまりにも不確定要素が多すぎるからです。

相場の上下を予測しようとしているトレーダーは、

それと同じことをやっているのです。

トレードはギャンブルであり、ギャンブルはトレードです。

「カジノ必勝法」で検索すれば、いくらでも必勝法が出てくるでしょう。

世間に溢れている必勝法は、間違いなく必敗法です。

その一方で、カジノがギャンブルである以上、

カジノ理論は極めてトレードに有益です。

ところが、

世間のカジノ必勝法はバランスがとれていません。

負組のトレードシステムも、バランスがとれていません。

必勝法と必敗法は、おそろしいほど「紙一重」です。

途方もない「繊細さ」を秘めています。

多くのトレーダーは、おしいところまで辿り着きます。

ところが、

最後の詰めで「繊細さ」が足りないのです。

どれほどに、紙一重なのか?

紙一枚の厚みを、勘違いしているのです。

結果として、

勝てそうで勝てないシステムが出来上がります。

トレードシステムの要素とは何でしょうか?

勝率、枚数、リスクリワードレシオ、シャープレシオ、枚数比率・・・

それら全てが、バランスするポイント。

果たして、これらの要素の組み合わせは何通り存在するのか?

多くのトレーダーが挫折するのも無理はありません。

そして、

奇跡的にバランスポイントを見出したところで、

精神が伴わないために挫折するトレーダーが殆どです。

羽根1枚の重さは何グラムでしょうか?

必勝法と、必敗法の違い。

つまり勝組と負組の違いは、羽根1枚の重さしかありません。

わずか数グラムが、両者を決定的に隔てているのです。

それが、バランスの繊細さです。

多くのトレーダーが「繊細」という言葉の意味を軽んじているのです。

紙1枚の厚み、羽根1枚の重さがどれほどの意味を持つのか。

全てを成立させているのは、羽根1枚。

ほんの数グラムの重みが、バランスを完成させているのです。

あなたが必勝法に辿り着けていないとすれば、

それはきっと、羽根1枚程度の違いでしかありません。

勝組のシステムも、負組のシステムも、大した違いは無いのです。

一見すると、同じシステムにすら見えるでしょう。

紙一重でバランスがとれていないシステムは、必ず崩壊するのです。

それは理論ではなく、感覚という領域です。

そして、

全てが完璧に調和したシステムは、

「美しさ」と同時に「力強さ」を兼ね備えているのです。