日経225miniのリスクを知ろう!
日経225miniの場合、日経平均株価の100倍の価格での取引になります。
日経平均株価が21,600円の時に1枚取引しようとすると、100倍の2,160,000円が必要になります。
でも、日経225miniは証拠金を利用した取引ができますので、2,160,000円の全額を用意する必要はありません。
少額の資金(担保金)を預けることで、本来必要な金額を用意することなく取引ができます。
1枚購入するのに必要な最低金額は証券会社が決めていて、岡三オンライン証券の場合、1枚あたり72,000円になっています。(2017年10月19日現在)
この場合、72,000円を担保金として証券会社に預けておけば、2,160,000円の全額を用意することなく取引ができます。
実際に必要な金額の1/30の少額の金額で取引ができるのです。
例えば、72,000円を担保金として証券会社に預けておき、日経平均株価が21,600円の時に1枚買ったとします。
日経平均株価が21,600円の時に買い、22,500円に上がったタイミングで売ると900円のプラスになりますが、実際は日経平均株価の100倍の価格で取引をしています。
ですので、2,160,000円で買い、2,250,000円で売ったことになりますので90,000円の利益になります。
これが逆だとどうでしょうか。
日経平均株価が21,600円の時に買い、20,700円に下がってしまったタイミングで売ると900円のマイナスになります。
この場合でも実際は日経平均株価の100倍の価格で取引をしています。
ですので、2,160,000円で買い、2,070,000円で売ったことになり、90,000円の損失になります。
予め預けておいた72,000円の担保金では足りないので、差額の18,000円を追加で証券会社に支払う必要があります。
このように、少額の資金でも大きな利益を上げるチャンスにもなれば、大きな損失を生む要因にもなるのが日経225miniになります。
証拠金の数十倍の取引を可能としてしまうことから、てこの原理という意味で「レバレッジ」と言われています。
てこを使えば軽い力で重い荷物を動かせるように、レバレッジを使えば少額の資金で大きな資本を動かせるということです。
この「レバレッジ」という仕組みがありますので、株式取引と比較した場合、ハイリスク、ハイリターンな商品と言えます。
72,000円を担保金を預けて、2,160,000円の取引をする場合、30倍のレバレッジ(てこの原理)を利用して取引する場合は、ハイリスク・ハイリターンです。
540,000円の担保金を預けて、2,160,000円の取引をする場合、4倍のレバレッジ(てこの原理)になり、リスクはかなり下がります。
たとえ、90,000円の損失が出ても担保金で十分にまかなえますので、元本割れし、取引を継続することができなくなるリスクも軽減します。
日経225miniに限らずどの投資にも言えることですが、相場は自分の思惑通りに動くものではありません。資金にゆとりを持ち、必ず損切りのルールを決めて、それを厳守することが、自身の資産を守ることに繋がります。