日経225miniってなんだ?
日経225miniとは、株価指数先物取引と呼ばれる投資商品で、日経225という株価指数を先物取引という形で売買するものです。
1988年に開始された「日経225先物」という投資商品を、個人投資家でも少額の元手で売買しやすいようにミニサイズにしたのが日経225miniで、2006年からスタートしました。
日経225mini(ミニ)に対して、日経225先物はlarge(ラージ)と呼ばれていますが、どちらも大阪取引所で開発された金融商品です。
ちなみにアメリカ(CME)やシンガポール(SGX)の取引所でも日経225先物や日経225miniが取り扱われていますが、個人投資家の場合、海外市場で売買できるのは日経225先物しかありません。
そのため、個人でも投資しやすいようにミニサイズにした日経225の先物取引は実質、大阪取引所の日経225miniのみになります。
日経225とは日本を代表する225種の株式銘柄の平均値!
日経225miniは、日経225という日本を代表する225種の株式銘柄を平均した株価指数を売買するものですが、この225種の株式銘柄は、大手企業が数多く上場している東京証券取引所第1部の中から日本経済新聞社が選出します。
この日本経済新聞社に選出された225種の銘柄を平均した値が、テレビなどでよく耳にする日経平均、もしくは日経平均株価です。
日経225は「技術」「金融」「消費」「素材」「資本財・その他」「運輸・公共」の6つの業種からバランスを考えられて構成されていますので、日本の産業や経済力を読み取ることができますし、年に1度は銘柄の見直しが行われる為、時代を反映した経済指数とも言われています。
先物取引の仕組みは、将来の取引価格を今決める?!
先物取引を簡単に言うと「前もって将来のある時点で売買することを約束して行う取引」です。
つまり、現時点での価格、売買する数量、期日を前もって取り決めておき、約束した期日になったら、約束した条件で売買契約を行う取引方法です。
たとえば、現時点で1リットル100円のガソリンが、円安で原油が高騰したり、産油国の政治が不安定な状況でガソリンが1リットル200円に値上がりしそうだとしたらどう考えます?
今のうちに買えるだけ買っておきたいと考えますよね?
ただ、ガソリンの備蓄は消防法によって規定があり、消防署の許可が必要になります。それに危険で、長期保存には向かないので止めたほうがいいですよね。
では、ガソリンスタンドに先物取引があったら、どうでしょう?
1ヶ月後に1リットル100円で買うという約束を取り付けることができますので、たとえ1ヶ月後にガゾリンが1リットル200円に値上がりしたとしても、先物取引で1リットル100円で買う約束を取り付けてありますから、1リットル100円で買うことができます。
価格が上昇すると予測する場合は安く買って高く売る!
金融商品の価格が今後上昇すると予想した場合、現状の安い価格で買って、価格が上昇したときに売れば収益となります。
これは簡単に想像がつきますよね?
例えば、1リットル100円でガソリンを買っておいて、1リットル200円になった時点で売ると100円の利益になります。
なので、その時点で、商品の価格が上昇するだろうと予測する場合に用いられる取引が「買い」という取引手法になります。
価格が下落すると予測する場合は高い時に売って、安い時に買い戻す!
もし、金融商品の価格が今後下落すると予想した場合、高い価格で売り、価格が下落したときに買い戻すことで収益となります。
これだけではわかりにくいかと思いますので、取引イメージをご説明します。
例えば、1リットル200円でガソリンを借りてきて、その借りてきたガソリンを1リットル200円で売ってしまいます。
しかし、ガソリンはあくまでも借りてきたものなので、いずれ返さなければいけません。
ですから、ガソリンを返すためにはまたガソリンを買い戻す必要がありますよね?
そこで1リットル100円になった時点でガソリンを買い戻したとしたら、借りたガソリンを返しても手元には100円の利益が残ります。
なので、その時点で、商品の価格が下落するだろうと予測する場合に用いられる取引が「売り」という取引手法になります。